[オープンデータ+QGIS] 統計・防災・環境情報がひと目でわかる地図の作り方、感想

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[オープンデータ+QGIS] 統計・防災・環境情報がひと目でわかる地図の作り方
朝日 孝輔 大友 翔一 水谷 貴行 山手 規裕
技術評論社
売り上げランキング: 1,464

2012年7月にIT総合戦略本部は「電子行政オープンデータ戦略」を取りまとめ,総務省が中心となって公共データ(オープンデータ)が積極的に公開されています。また,データを可視化できる地理情報システムにはバージョンアップしたオープンソースソフトウェアの「QGIS」が使えるため,企業や自治体などで地図に関連したオープンデータ活用が見込まれています。そこで本書では,各組織の担当者が一から学べるように,地理情報の基本から収集したデータの扱い方,さらに具体的な防災地図や年齢別人口分布図などの作り方や見せ方まで解説しています。

技術評論社および北海道地図の朝日孝輔様より献本いただきました。
ありがとうございます。

感想

カバー裏(前そで)に「本書をお勧めしたい方」が記載されいたので引用します。

  • Excelのシートで管理しているデータを地図に載せてビジュアライゼーションしたい
  • 自分のお店を開いたので、ホームページにわかりやすいアクセス情報を載せたい
  • 新規店舗の出店に関する計画を行いたい
  • 昨日、娘が河童を見たと言っています。本当でしょうか?
  • オープンデータって最近よく聞くけどなんだろう、どうやって使うのだろう
  • 災害情報を可視化して住民に提供したい

河童……すげー気になる。

上記に追加して「D3で地理情報を使ったデータビジュアライゼーションを行いたいのだけど、可視化する以前の地理情報を編集したい。でも地理情報に関する知識が無い……こまった!」という人にお勧めです。

本書では、QGISの使い方に入る前に地理空間情報を扱うために必要な「測地系」や「空間参照系」などの基本的な知識に関して非常に分かり易く説明されています。(これらの知識はD3でgeovisualizationを行う際にも必須となります)

QGISを使っての可視化も、オープンデータを使ったサンプルになっているので実際に手を動かしながら学ぶことができます。

とにかく地理情報を使うにあたって初学者が詰まりやすいところ、「参照系ってなに?」「データはどこにあるの!」「そもそもQGISって何ができるの?」などについて先回りして教えてくれるので、途中で手が止まることなく読み進めていくことができて学習意欲を維持しやす作りになっているなと感じました。

個人的に嬉しいかったのはカラーページが非常に多いことで、地理情報を可視化する際色を用いて表現することが多々あるのですが、それらがちゃんと書籍上で確認できるのがとても分かり易いです。色鮮やかな地図は見ているだけでも楽しいですね。

以前、「GISの参考書はどこにあるのか?」という記事を書いたことがあるのですが、GIS関連の参考書というのはなかな見つけ出すのが大変で、特に最新バージョンに対応したものは今のところ数えるほどしかありません。

地理情報を利用したデータビジュアライゼーションに興味がありGISの入門書を探している方は、ぜひ手に取ってみてください。