GUNMA GIS GEEK

群馬県の片隅でオープンデータとデータビジュアライゼーションとGIS(地理情報システム)に戯れるエンジニアのブログ

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「社寺参詣曼荼羅」が面白い。

投稿日:2015年5月29日

最近、社寺参詣曼荼羅というものの存在を知りちょっとしたマイブームになっているので、暇な時間にちょこちょこLeafletに載せて遊んでいます。

社寺参詣曼荼羅は霊場や参詣道の風景を図像にしたもので、宮曼荼羅ともいうらしいのですが違いがよくわかっていません。有名なものに熊野本願寺院が作成していた「那智参詣曼荼羅」というものがあります。

■ 那智参詣曼荼羅

熊野比丘尼と呼ばれる半僧半俗の人々が、これを持って全国各地で観音浄土としての那智の美しさと熊野信仰・那智信仰のありがたさを絵解きしてまわっていたといわれています。

参考:那智参詣曼荼羅の物語世界

一般的にイメージとして浮かぶ曼荼羅よりだいぶ現実的というか地図っぽいのが特徴で、実際に距離などがデフォルメされてはいますが位置関係とかはかなり正確なものになっているそうです。

参詣道と霊場は異質な空間であって、その描写の仕方は異なっている。那智参詣曼荼羅では那智浜(浜の宮)と大門坂の間は地図と見比べると大幅に圧縮されていることが分かる。霊場を一図に収めることや、堂舎を南面させて描こうとするために、絵図全体の距離や方位には歪みが生じ、特に距離をデフォルメするために雲と霞で空間を仕切る技法が見られる
(中略)
霊場が霊場であることの条件のひとつとして不変性があり、霊場と霊場に至る参詣道はしばしば今日に至るまでそのまま残されている場合さえある。その限りで、参詣曼荼羅はかなり正確に作られている。

まぁ、曼荼羅だって宗教的な世界観を表した地図ともいえるので、そういった意味からしてもカテゴリから外れてはいないのでしょう。

現実的な地理空間を描いた図の上に、宗教的なシンボルや歴史上の人物などがオーバーレイされていて現世と霊的な空間が混じりあっているところがとても興味深く感じられます。

参詣曼荼羅は参詣勧誘や寄進を募るために作成された曼荼羅であるので、地図として実用されていたわけではないようですが、尾張名所図会といういわゆる観光ガイドブックに掲載されている挿絵なども、こういった斜め上から俯瞰した構図で描かれているので当時としては一般的な構図だったみたいです。

■ 尾張名所図会

全体的にJPRGのマップっぽくて観ていて楽しいですね。
那智参詣宮曼荼羅とMother2のマップを比較してみるとよく似た構図になっているのがわかります。

■ ONETT MAP

社寺参詣曼荼羅
社寺参詣曼荼羅

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About Me

著者: 清水正行
所在地: 群馬県高崎市

群馬・東京間を行き来する出稼ぎエンジニア。GIS(地理情報システム)・データビジュアライゼーション・オープンデータなどについて書いてます。