「ふたりのイームズ」を観てきました

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ポップで温もりのある見た目としっかり身体を支えてくれるような座り心地で、世界中で人気のイームズ・チェア。家具だけでなく、建築、映画など様々なジャンルを手がけ、1940~1960年代に興隆したミッドセンチュリー・モダンというデザインのムーブメントを牽引したチャールズとレイのイームズ夫妻。彼らの映像や手紙、作品、彼らの娘やイームズ・オフィスの代表を務める孫ら家族や関係者へのインタビューを交え、二人の知られざる人物像を追跡するドキュメンタリー。

ふたりのイームズを観てきました。
「20世紀アメリカをデザインした」といわれるカリスマ夫婦の軌跡を追ったドキュメンタリーです。

劇中、様々な関係者からの話や、当時の映像からイームズ夫妻の素顔が描かれるのですが、普段デザインにかかわることのない身でも示唆に富む台詞が多く、非常に面白かったです。
チャールズ・イームズの代表作の一つである「Powers of Ten」など約40年前の作品ですが、今見てもそのインパクトは強烈です。この辺はGoogle Earthなどへの影響も見て取れますね。

その他にも、情報を縦横縦横無尽に繋ぎあせるという今でいうところのハイパーリンクを模したような展示方法を発案するなど(これは早すぎて不評だったらしいですが)、ITに関わる人間が観ても勉強になる内容です。

なにより、イームズオフィスがまさに「クリエイターにとって夢の職場」って感じで、素晴らしすぎて「あんな職場に務めたい」とホント羨ましく感じます。

とにかく、非常に感銘を受けて「イームズ夫妻についてもっと知りたい!」と思い、ひさびさに映画館でパンフレットを購入したぐらい、楽しいドキュメンタリでした。

[余談]
劇中登場する、チャールズ・イームズ残した言葉のなかに「素材と素材を繋ぐ”接続”の部分がデザインの要になる」という台詞があるのですが、これ非常に深い言葉だなぁと。物理的なことだけでなく抽象的な意味で。
「イームズチェア」にしても「Powers of Ten」にしてもシムーレスに繋ぐことがデザインの要となっているわけで、この辺の哲学はAppleなんかにも影響を与えている気がします。