プロパガンダ地図の妖しい魅力

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実はプライベートで大きな変化がありまして、いろいろと新しいことを試す時間がとれていません。
そんなわけで、しばらく技術的な記事は少なくなると思います。

さて、そんな状況の中、ちょっとした空き時間ができたときは「プロパガンダ地図(Propaganda Maps)」なるものをネットやAmazonで検索してはコレクションするということをしています。

プロパガンダ地図とは、宣伝目的でつくられた地図やジオビジュアライゼーションのことで、あからさまなモノから、錯覚などを利用して念入りにつくらたものまでいろいろあります。用語としては「Cartographic propaganda」などもあって、これらのワードで画像検索すると様々なものが見つかって楽しいです。

下記は、最近知ってすっかりお気に入りになったプロパガンダ地図。

propaganda maps

この地図は、1917年~1959年までの42年間でいかに共産主義が勢力を拡大したかを示すジオビジュアライゼーションとなっています。
地図1に表示されている赤い点はモスクワです。
モスクワで生まれた共産主義が、地図2ではソビエト全土に広がっている様子が描かれ、地図3では東ヨーロッパ、中近東、中国を席捲していると伝え、最終的に地図4では「キューバに到着した共産主義はレーニンのスケジュール通りにメキシコ、ラテンアメリカへと広がっている。かつてレーニンは『東ヨーロッパ、アジアを攻略したら資本主義の最後の砦、アメリカを包囲する』と言っていたが、今まさにその脅威が目前へと迫っている!」と煽る表現になっています。
北極を中心に描画しているところが心憎い演出となっていて、ソビエトがアメリカの隣国であるかのように見えるあたりが素晴らしいです。
いずれ時間ができたら、D3.jsを使っておどろおどろしいアニメーションマップにしてみたいと思います。

・関連
地図の力、地図の怖さ。

・参考書

地図もウソをつく (文春新書)
竹内 正浩
文藝春秋
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Magnificent Maps: Power, Propaganda and Art
Peter Barber Tom Harper
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