全米ライフル協会の発言が、アメリカ中のドクターを怒らせて大炎上している。

最終更新日

ThisIsMyLane

経緯

10月30日に米国内科学会(American College of Physiciansが「銃による暴力は、国家レベルでの対策が必要な公衆衛生上の危機」という声明を発表し、銃規制改革の支持を表明。
それにたいして全米ライフル協会(National Rifle Association of America)が反論の記事を書き、記事へのリンクをツイートしました。

このツイートの中の「Someone should tell self-important anti-gun doctors to stay in their lane. (誰かが、尊大な反銃ドクター達に”自分の車線にとどまる”よう伝える必要があります)」の一文が、全米のドクターたちの逆鱗に触れて大炎上しています。

stay in their lane.

「自分の車線にとどまる」、ようするに「余計なことしてないで自分の仕事に集中しろ」といった意味ですが、ひるがえって「銃の専門家でもないド素人が口出すな」といったニュアンスにもなります。
アメリカでは銃乱射事件に限らず、銃にまつわる事件や事故がほぼ毎日発生しています。
その最前線で日々戦っているドクターたちにむかって「専門外の人間が口出すな」的な暴言を吐いてしまったわけで、これには全米のドクターたちが大激怒「#ThisISMyLane (これが私の車線)」や「#ThisIsOurLane (これが私たちの車線)」といったハッシュタグが作られ、NRAへの批判とともに、ドクターたちが日々対面している銃にまつわる凄惨な現場の生々しいエピソードや、治療後おびただしい血痕が残った集中治療室の写真などショッキングな画像が多数シェアされています。

※ 上記のハッシュタグとともにアップロードされている写真には、血痕の残る現場や、被害者たちの銃創、銃弾によって穴の開いた心臓や脳の写真など、かなりショッキングな画像が含まれています。ハッシュタグを検索する場合は、心の準備と覚悟のうえで検索してください。

以下、一例。

あなたは、毎週どれだけの銃弾を摘出しているか考えたことがありますか? これは「私の車線」どころじゃない。私の「くそ高速道路」だ。

NRAが、ドクターは「(私たちの)の車線にとどまるべきだ」といっているけど。

わたしの車線は、怒りで我を忘れたパートナーに銃で撃たれた妊婦だ。
お腹の中の赤ん坊が銃弾を止めたので彼女は生き残った。
あなたは、裂かれた赤ん坊を運んだことがある?

これが私の車線。あなたは?

今回NRAを批判しているのは、必ずしも銃規制に賛成しているドクターばかりではないようで、普段は銃規制に慎重な医師や看護師なども、この発言は許せなかったらしく、#MeToo に続く大きな運動にも発展しそうな勢いで広まっています。